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シリーズ鎌倉の写真1

せっかくのブログ公開していますが、海の写真を除くと今まで京都と奈良しか取り上げていません。地元だけに鎌倉の今を紹介すると、撮影や観光目的での外出を煽っているような気がしてしまうのが原因です。私の場合はプロとして活動しているわけですから全く撮影にでていない訳ではありません。今朝も午前3時に起きて小田原市の石橋山古戦場跡まででかけ、海の朝日を撮影してきました。鎌倉に戻ってきたらまだ6時でした。つまり、3密を避けられるような場所(結果として中心部を外れた場所が多くなります)と時間(朝夕が多くなります)に限って、多少は撮影しています。ともあれ外出を煽らないという観点で、今回は東日本大震災の年に出版した『鎌倉Ⅱ』掲載の写真をピックアップすることにしました。

01鶴岡八幡宮残照

鎌倉を長く撮影させてもらっている感謝の気持ちを込めて、毎年正月の三ヶ日の間に鶴岡八幡宮で昇殿祈祷することを習慣にしています。ある年たまたま混雑がすごくて時間が遅くなってしまい、拝殿から外に出てくると参道の向こうがとても幻想的な光景でした。そんな偶然で撮影した写真です。神様に感謝したら、逆に素敵な贈り物をいただいたという感じです。

02-3A6P0237.jpg

たまたま夕景が続きますが、これは光明寺の夕景です。「写真は朝夕」という言葉もあるくらいですから、夕景は撮影機会が多いのですが、どうしても海寄りが多くなってしまいます。平地が狭い鎌倉の中心部は山に囲まれているので、夕陽を撮影しやすい冬の季節には14時ごろには太陽が山影に隠れてしまう寺社もあったりします。そんな訳で寺社の夕景は撮影地が限られ、東寄りの場所が多くなります。光明寺もそんな寺の一つですが、ワンパターンになりがちなので、ここでは鐘楼の影が境内に伸びるところを造形的に捉えました。

03常立寺シダレウメ02

この写真はだいぶ以前に小田急電鉄のキャンペーンポスターに使ってもらった写真です。作者にはそれぞれ流儀があって、私の場合は「せっかく鎌倉を撮るのなら、画面の中に鎌倉らしさを入れる」が基本で、寺社の建物や参道などをできるだけ配置します。そんな訳で、この写真は例外中の例外。シダレウメの背後のコウバイがあまりに鮮やかな色だったので、思わず撮影してしまいました。

04龍宝寺ウメ1004

魅力的な写真の要素で朝夕に次ぐのが雨や霧、靄。大船・龍宝寺のウメです。写真集にもウメと表記していますが、もしかしたらモモかもしれないと思っています。お寺に確かめればいいようなものですが、それを怠ってしまいました。写真集をお届けした際も特に指摘されてはいませんが、いまだに気になっています。かなり広い境内で、思いがけない風景に出会うことが多いので、東京から鎌倉に通っていた時代には、いつも行き帰りに立ち寄っていました。

05東慶寺ハクモクレン555

立原正秋の小説『残りの雪』の冒頭に近いシーンで登場する東慶寺のハクモクレンです。かつてはそう説明すると通じたのですが、最近は立原を知らない若い世代の人が増えてしまいました。また、今は木が大きくなり過ぎて、花がもっと高い場所に咲くので撮影が難しくなってきています。

06鶴岡八幡宮サクラ0926

鶴岡八幡宮は鎌倉のサクラを代表する場所のひとつ。源平池の辺りに植えられたサクラは本数が多く、絶景と言っても良いほどです。鎌倉らしさという面ではあまり強烈ではありませんが、背景にかろうじてぼたん庭園が写っています(これでも見る人によってはわかります)。それよりも、これは花吹雪を撮りたかったカットです。

07妙本寺サクラ0916

妙本寺です。発色が美しいので『鎌倉Ⅱ』を出版した当時はこれで満足していました。今はずいぶん進化系が増えて、参道に僧侶がいる、靄がでている、夜のライトアップ、満月とともに、などなどになっています。狭い地域に寺社がまとまっているので、熱心な人はすぐ定番カットから脱却したくなるのかもしれません。やり過ぎるといかにも作為的な不自然さがにじみでてしまうので、その辺りのさじ加減が微妙です。

08陰陽滝1002

今泉の称名寺、陰陽の滝です。9-10月頃の早朝に訪れるとたまに靄がでていることがありますが、この日は空振りでした。ただ、シダの緑が美しかったので撮影しました。撮影地というのは、たいていある目的を持って訪れるのですが、後になってみると空ぶった時の方が工夫せざるをえないので、オリジナリティのある写真になる確率が高いように思います。

10円覚寺新緑809

円覚寺仏殿横の窓から堂内を見たカットです。かつて教室内では大流行したカットですが、残念ながら今は床に赤いパンチカーペットが敷かれてしまったため、撮影できなくなってしまいました。
長年撮影を続けていると、このような撮影できなくなってしまった風景がありますが、一方では新しい風景も生まれています。そんなわずかな変化を見つけるのも鎌倉散策の楽しみです。
ところで、連続10日のアップをしてきたブログが昨日1日抜けてしまいました。じつは昨日もアップしたのですが、なぜかうまくいきませんでした。原因は不明のままですが、今朝になって少しいじっていたら何故か無事完了しました。そんな訳で、連日アップを中止したわけではありませんので、これからもよろしくお願いいたします。

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ジャンル : 学問・文化・芸術

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haradahiroshi

Author:haradahiroshi
古都写真家・原田寛
鎌倉好き・和文化好きな方々と共に集うサークル「倶楽部 和」を主宰しています。

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