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シリーズ鎌倉の写真6

134号線周辺の写真を掲載します。この道は海のような雰囲気でもあり、海ではない微妙な立ち位置で、湘南っぽい雰囲気と、海産物系の雰囲気が混在するエリアです。寺社でも海でもない写真シリーズ。真剣に追いかけるというよりも、何かのおりに出来心で撮影したような写真です。

逗子マリーナ190906_002

鎌倉の東の外れという感じでもありますが、厳密にはわずかに逗子市にはいったところに逗子マリーナがあります。古都とも、漁師町とも違う海浜リゾート独特の雰囲気が漂うエリアです。少し早めに夕景の下見に向かうと、予定外の月が出ていたので、つい撮ってしまいました。

材木座海岸0907

一方こちらは確信犯。ほんのわずか西に移動しただけで、雰囲気はガラリと漁師町に変わります。鎌倉周辺はストレートな海の写真も撮影できますが、海といえば漁業の地ということでもあります。この網が何漁に使われるのかは分かりませんが、浜辺に干されていました。背景の富士山とともに、いかにも鎌倉の海という感じだと思っています。


ロンディーノ10_004


漁業の町から、再びオシャレな湘南の街へ。稲村ヶ崎の近くにあるタベルナロンディーノです。黒澤明や高峰秀子、三船敏朗を育てたことで知られ、グルメでもあった山本嘉次郎監督に「鎌倉で全国に誇れるレストランはここだけ」と言わしめたイタリアンです。今日のイタリアンブームの原点的な店ですが、随分長いこと「パスタなどというものはそんなに高級な食物ではない」と言って名店でありながら1000円という価格を守っていました。そんな店の姿勢に共感していたのですが、最近はご無沙汰しているので現在の価格は不明です。

白いビル13_004

行合橋のたもとにある複合ビル。「世界一おいしい朝食」で一世を風靡したBillsが入っているところですが、白い外観とサーファーのイラストがいかにも湘南らしい雰囲気です。すぐ前のセブンイレブンを訪れたときに発見したカットです。海を写さないで海を感じさせるカットというのも大好きな撮影イメージです。

タタミイワシと江ノ電12_006

腰越まで移動するとまた漁師町の雰囲気が漂ってきます。鎌倉では生シラスが大ブームですが、腰越の浜では漁獲量が多かった日には、釜揚げやタタミイワシを作ります。腰越一帯のワカメ干しやタタミイワシも海辺の古都鎌倉の風物詩です。この写真は江ノ電シリーズで使おうとも思いましたが、タタミイワシが主役ということでここに登場です。


片瀬東浜トイレ10_001


最後の写真は江の島の近く、こともあろうに公衆トイレの屋根です。こんなところにも湘南らしさを追求する行政の姿勢は大好きです。奈良では道路際の公衆トイレが寺社建築のようになっていたりします。余分な経費がかかりはしますが、街全体を面と捉えての雰囲気作りも観光地には大切だと思います。

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シリーズ海の写真最終章

日頃見ていただく機会があまり多くない海の写真をシリーズ見ていただきましたが、勝手にそろそろ見飽きてきた頃ではないかと思い、一応今回で区切りといたします。鎌倉の東の海からスタートして西に向かってきましたが、今回は江の島とその西側、つまりすべて藤沢市ということでお届けします。

37湘南の宝石180212_003

江の島の観光状況を一変させた冬のイルミネーションイベント「湘南の宝石」。例年11月中旬から2月中旬の約3ヶ月にわたって開催され、多くの観光客がサムエルコッキング苑を訪れます。夏の海水浴とこのイベントで、年間の鎌倉来訪者数に迫る勢いですから、観光施策というのは当るとものすごいことになるものだと感心させられます。今は観光客に自粛をお願いしていますが、コロナを制圧できたら鎌倉にも今まで以上の来訪者があることを願っています。写真はシーキャンドルのイルミネーションと富士山の夕景です。クリスマスやバレンタインのシーズンを中心に若いカップルで溢れかえります。

36湘南の宝石161223_014

さらにクリスマスシーズンだけはヨットハーバーに係留されているヨットのマストもイルミネーションされます。ただ、こちらは波がよほど静かでないとイルミネーションがブレるので、撮影には難しさが伴います。

38片瀬西浜180626_016

39片瀬西浜180701_023

一方この地域の夏は、片瀬西浜に夏だけ出現するこの白いポールが大人気です。海を海水浴とサーフィンにゾーン分けするポールなのですが、見た目の美しさから写真を撮りに訪れる人が後を絶たちません。狙いはやはり晴天の昼間か夕景のようで、アングルを工夫すれば富士山や烏帽子岩を画面に収めることが可能です。

40鵠沼海岸昇陽774

そして江の島の朝。朝日は東に昇りますから、撮影は江の島の西側からということになります。この写真は鵠沼海岸のスケートボードのバンクがある辺りからです。太陽が一番南から上がってくる年末でも藤沢の街の上に昇陽します。もう随分前のことですが、年末には仕事修めの気分で稲村ヶ崎の東側で夕陽を、正月三ヶ日には仕事始めのつもりでこの一帯で初日の出を撮影していた時期がありました。

41江ノ島昇陽531

やがて海岸線が南側に湾曲しているので、茅ヶ崎辺りまで移動すれば江の島周辺から昇陽することに、遅まきながら気がつきました。言葉で言うと簡単なようですが、実際には正月早々から早朝に頑張っているのに、状況に恵まれないことも多く、この程度の雲でも満足な方でした。

42江の島朝酒

それでも何年か通って、やっとこの雲に出会うことができました。人それぞれではありますが、私の場合は海専科というわけでもないので、この写真を区切りに正月の日の出は打ち止めにしました。
それでも昨年の秋位から集中的に海を撮ってみて、新しい気付きがいくつもありました。鎌倉の内陸部、京都、奈良といった古都の風貌を追いかけながらも、もう少し海も努力を続けていこうと思っています。つたない海の写真にお付き合いいただきありがとうございました。次回からは古都シリーズを続ける予定ですので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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シリーズ 海の写真 4

延長されたSTAY HOME週間の2日目です。「シリーズ海の写真」は今回が4回目で、稲村ヶ崎より西側のエリアです。

29七里ケ浜0901

鎌倉高校前駅から住宅地の中の坂道を登っていくと、見晴らしの良い高台があります。そこから逆光に煌く海とヨットや漁船のシルエットを。鎌倉というより、いかにも湘南らしい雰囲気です。

31アロエと七里ヶ浜200106_011

内陸部を走っていた江ノ電が134号線添いの海が見える場所にでてくるところで、カメラマンが江ノ電と江の島の風景を狙う定番の場所があります。この日は江ノ電撮影の合間に、その近くに咲いていたアロエの花とヨットをシルエットに撮影しました。どちらかと言えばこの写真も、鎌倉の海というより湘南の海のイメージが強いかもしれません。

30材木座波頭14_0022

風が強く波が荒れている日を狙って鎌倉プリンスホテル前の駐車場へ。荒ぶる波しぶきで江の島が煙っていました。しっかりした三脚を立てて撮影していても、この位風が強いと手で押さえつけながら撮影しないとカメラブレが心配になります。

32七里ヶ浜展望16_002_1_1

これは1枚目の写真とほぼ同じ高台から江の島とは反対側を向いて撮影、見えている駐車場が先ほどの写真を撮影した鎌倉プリンスホテル前駐車場です。鎌倉は海が近いというのが大きな魅力のひとつですが、もう一方で水の色が美しくないという残念な点でもあります。ところがこの日は、鎌倉にしては珍しく海の色が美しかったので、一目散に海面を俯瞰できる場所に向いました。

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そして、この写真もほぼ同じ場所から、今度は江の島方面を逆光の時間帯に撮影しています。濃いシルエットの部分が江の島で、湘南港の灯台もシルエットになっています。海の色が前のように美しくないと、このような逆光撮影をすることが多くなります。

34江の島夜景191229_005

これもほぼ同じ場所から時間帯を変えて撮影しています。「湘南の宝石」を江の島の外から撮影することが、昨年から今年にかけてのテーマの一つだったのですが、今年はヨットハーバーにイルミネーションが輝いている期間にもう一度撮影したいと思っています。

35満福寺夕景200113_011

海は工夫を重ねても、似たような表情の写真がどうしても多くなるように思います。そこで変化を求めると必然的に、様々な場所に移動することと、時間帯や天候を変化させて撮影することになります。これは満福寺裏の高台にある墓地から。左側のシルエットは小動岬です。シーキャンドルが写っているのでかろうじて江の島だということがわかる、ギリギリのアングルです。

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シリーズ海の写真3

京都シリーズもスタートしたため、海の写真が少しお休みになっていましたが、第三弾をお送りします。今回は撮影地が稲村ヶ崎限定です。今から20年以上も前でしょうか、稲村ヶ崎で夕景を撮ろうと日没の1時間ほど前に到着すると、何十人もの人がすでに三脚を立てていて、入り込む隙間がないのでびっくりしました。先客に聞いてみると、みんな14時頃には場所とりにきているということでした。仕方なく早い時間から何回か場所取りをして撮影しましたが、やがて材木座中心に撮影するようになってしまいました。それほどの人気ですから、鎌倉周辺の海で一番多くの人が撮影している場所だと思います。昨年の秋から久しぶりに稲村に再挑戦をしていますが、一番大きな理由は、かつてほど人が集まらなくなったので、撮影しやすくなったからです。もうひとつ、材木座に偏り過ぎたという反省もあります。ただ、何を撮っても定番風に感じられてオリジナリティを出しにくいので格闘しています。

15稲村ケ崎昇陽817

1枚目は稲村をシルエットにした昇陽風景。海というととかく湘南イメージを思い浮かべますが、古都鎌倉の側面から見た稲村では、新田義貞が鎌倉攻めに際して海に黄金の太刀を投げ込んだという伝説が思い浮かびます。私の中ではこの黄金の太刀と朝日の黄金色がカラーシンクロしていて、あまりロジカルではないのですがこれが定番中の定番と思っています。どうしても古都写真家は歴史話に引っ張られて撮影してしまいます。

16稲村ヶ崎夜景200108_003

ほぼ同じような場所から撮影した日没後の写真です。時間帯が違うと同じ場所でもイメージが全く違ってきます。シャッタースピードが極端に遅くなるので、打ち寄せる波の姿が消えてしまって、写真でしか見ることができない独特な風景になりました。そんな狙いの1枚です。

17稲村ヶ崎三日月200121_002

こちらは前作よりもちょっと早い時間かと思えば、実は朝です。日の出前の東の空に三日月がでているのを狙いました。月は出る時間、沈む時間、その場所、月齢などが複雑に絡み合うので、太陽のようにシンプルにはいきません。月齢表を調べながら予定していても、天候にめぐまれなければまた一ヶ月待たなくてはなりません。簡単そうに思えますが意外にやっかいな被写体だと、つくづく実感させられました。ただ、同じような場所から撮影していても、時間帯や天候の工夫次第で結構ダイナミックにイメージの違う写真を撮影できます。

18稲村ヶ崎赤富士200120_002

そして紅富士。夕景と同じくらいか、それ以上に多くの人が撮りたいと思っている風景です。みんな理屈はわかっているのだと思いますが、本当にこんな色に染まるのは年に数回。当然雪が積もっている季節しか撮れませんが、積雪の表情も年によって微妙に違うので困り物です。写真を撮る仲間同士では「今年の雪は不格好だね」などと会話します。

19稲村ヶ崎朝富士山200105_014

同じ朝でも紅富士よりはだいぶ遅い時間帯です。私は源実朝の「大海の磯もとどろに寄する波 破れて砕けて裂けてちるかも」の風景と思っているのですが、ちょっと波が大人しかったかもしれません。すぐ撮れそうに思いますが、一波ひと波、大きさも場所も違うので、撮ってみると波が江の島や富士山に被ってうるさいことが多く、なかなかうまくいきません。この写真はブレ味が気に入っています。

20稲村ヶ崎180111_005

今年の『かまくら春秋』新年号の大扉に使用した写真です。最近の風景写真の傾向からするとちょっと古臭いイメージのアプローチですが、お正月らしい風景です。絶好の天候と光線に恵まれて、松葉の発色がうまくいきました。

21稲村ヶ崎夕照190915_003

そして夕暮れ。富士山周辺に落陽する写真は山ほどありますが、この日は雲間からの斜光がとても印象的でした。長く撮影していると、ただ夕焼けしただけでは平凡かなと思ってしまいます。これが昂じると写真を撮らない人から見ると捏ねくり回した写真のように見えたりもするので、そうならないように注意が必要です。

22稲村ヶ崎夕照191004_016

23七里ヶ浜残照200106_022

江の島と富士山の夕暮れです。海専門の写真家からしたら定番中の定番かもしれません。いつも公園の崖の上から撮影していた私にとっては、砂浜に降りて、寄せた波が引く瞬間に夕空を映し込んでいるのは革命的変化です。風景写真はあるものしか撮影できないのが宿命ですから、なかなか奇想天外にはならず、こういった微妙な変化を極めていくことになります。そして下の写真は江の島が入っていないだけですが、やはり映り込みや空の表情などはその日その日で違ってきます。

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風景写真の世界では絶大な人気のダイヤモンド富士です。鎌倉では風景的にアプローチするとエノシアとのバランスが悪くなってしまいますし、この写真のようにすると記録写真のイメージになってしまうので、個人的にはあまり好きではありません。それでも、撮りたくないのと撮っていないのは意味が違うので、一応は撮影しておいて、この1枚で卒業と思っています。

25江ノ島残照274

この日は雲が多すぎて、とても夕景が取れる状況ではありませんでした。勿論富士山も全く見えませんでした。それでも念のため待っていると、一筋だけあった雲間が真っ赤に染まってくれました。おまけに、富士山もかろうじて顔を出してくれました。駄目元とはこういうことをいうのだと思いますが、自然相手は何が起こるかわかりません。そして、そんな時こそいつもとは違う写真になってくれるので、本当に厄介です。

26稲村ヶ崎夜景161023_004

長年撮影していると、大抵のものはいつか撮ったことがあるような気がしてきます。そこで、朝日や夕日にばかり目を向けがちですが、単純に街路灯と江の島でまとめてみたら、と思ってチャレンジした写真です。これはこれで素敵に感じました。ただ残念なことに、現在は街路灯がもっと味気ないものに入れ替わってしまいました。人工物の入る風景は、年々実用中心の効率主義になっていくのが残念です。

27稲村ヶ崎夜景161023_006

134号線のS字カーブを走る車のヘッドライトやテールランプを遅いシャッタースピードで光跡にしました。夜空を写し込んだ青い海に道路沿いの信号などが映り込んで独特の雰囲気を浮かびあがらせています。稲村からの撮影はどうしても江の島と富士山を入れたカットが多くなりがちなので、たまにはこんなアプローチもしてみます。

28稲村ヶ崎夜景200108_001

当たり前のカットのようですが、実は「湘南の宝石」の撮影は江の島の中やサムエルコッキング苑の中がほとんどでした。これはイベント意識が強いからで、この季節にイルミネーションを利用して新しい夜の風景を撮影しようという意識が低い結果なのだと思います。そんな反省を込めた一枚です。結果論ですが、岩に写り込んだ夜空も素敵でした。
海シリーズはもう一回続ける予定です。STAY HOMEもいつまで続くのか分かりませんが、古都逍遥や鎌倉逍遥など、少しでも外出自粛の鬱々とした気分解消のお役にたてばと思っています。

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シリーズ海の写真2

01披露山朝景200109_003

最初の撮影地は、正確には逗子市披露山になります。鎌倉と逗子の境界の東側ですが、見えている景色のうち江の島までは全て鎌倉になります。海の展望風景を撮影できる絶好のエリアで、周辺では大崎公園が一番人気の場所。逗子マリーナ東側の山の上にあたります。材木座周辺の撮影に比べると、江の島と富士山の位置が接近しているのが特徴です。この写真は今年の正月明けの早朝で、実際にはもっと暗いので15秒間もシャターを開けています。そのため、遠くに見える稲村ヶ崎に打ち寄せている波も形が残らずただ白い色だけになっています。

02大崎公園月明かり191113_002A

上の写真は朝の5時過ぎに、満月を撮影しようと同じ大崎公園に出かけたのですが、空いっぱいに雲が広がっていて、月をみることはできませんでした。真っ暗な公園に一人でしばらくいたのですが、やがて雲の薄いところから月光が洩れはじめ、このように海面に模様を描いてくれました。写真というのはこんな偶然のプレゼントに出会うこともあり、何が幸いするかわかりません。

03大崎公園月明かり200112_006

そして、前の写真は実はこのような景色をイメージして出かけた時の副産物でした。海面に映り込む月光が美しい時間帯は、肉眼ではほとんど富士山が見えていませんでした。逆に、富士山がもう少しくっきり見える時間帯になると、海面がこんなに美しくありませんでした。空気が澄んでいる確率の高い秋冬で月に一度しかない満月の朝という条件の中、よほど運が良くない限り、ベストにはまだまだ時間がかかりそうです。

04大崎公園夕景180214_001

一方、この写真は同じ大崎公園からの夕景色です。似たような写真は山ほどあるのですが、江の島と富士山の間にある山並みが比較的綺麗に写っているところが気に入っています。こんな絶好の条件だったのにシーキャンドルが点灯していないのが残念です。事情は忘れてしまいましたが、ついうっかりしていたのか、あまりにお腹がすきすぎたのか、それともトイレにいきたくなったのか、いずれにしても大した理由ではなかったように思います。

05由比ヶ浜朝景191220_017

今度は場所を移動して、坂ノ下から海沿いの坂を登っていった、ちょうど市営プールの北側の山もあたりから見下ろした朝日です。シラス漁の漁船でしょうか、ちょうど日の出の時間にシンクロしてくれたので、海面がとても美しく輝いてくれました。

06由比ヶ浜あけぼの191212_016

そして今度は坂ノ下の海岸からのあけぼの。まだ誰もいない浜に早くもサーファーが一人。サーフィン自粛の時期ではないので、まだ時間が早いだけの幸運。シラス漁の漁船もまだ出港前でした。朝まるで弱い私は写真をやっていなかったら、こんな時間帯に浜にいることはないと思います。

07由比ヶ浜あけぼの191212_010

08由比ヶ浜朝景191218_005

09由比ヶ浜あけぼの191212_002

昨年末は何日も朝夕海に通いましたが、どの写真にも鎌倉らしさを表現する個性的な背景がある訳ではありません。日によって微妙に表情を変える朝靄の中にかすかに逗子マリーナが写っていたりしていますが、意識しなければ気がつかない程度。それよりも雰囲気勝負といった感じです。もちろん思ったようでないので、撮影しないで帰途につくこともたくさんあります。

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うって変わって現実的な写真です。大潮の日の引き潮の時間帯、和賀江嶋の丸石を背景に稲村ヶ崎と江の島をいれて撮影し
ました。簡単そうに見えますが、虫や貝を採る家族連れがたくさん集まってくるので、それ以前の光線状態の良い瞬間というせめぎ合いのなかで撮影することになります。奇跡的に無人で撮影できた1枚です。もっとも、ムードのある写真が簡単に撮れて、こんな写真がものすごく難しいというのは楽屋裏の事情に過ぎませんが皮肉なものです。海の写真というと、湘南というイメージが強くなりがちですが、史跡などが入ってくると途端に鎌倉らしい表現に変化します。

11材木座726 (1)

大崎公園から見た月光の写真とイメージは似ていますが、こちらは太陽が雲間から海面を照らしています。材木座霊園から材木座方面を見下ろしています。雲の動きに合わせて刻々と光のあたる場所は変化していきますから、自分なりにバランスが良いと思う瞬間にシャッターを切っています。

12由比ヶ浜夕景200116_026

この日はすっきりしない空模様で期待薄だと思いながら材木座近辺の浜にでてみると、妙に砂防の塀が気になりました。ちょうどウィンドサーフィンが通りかかったので、ほんの出来心で私にしてはめずらしく手持ちでスナップしました。

13滑川河口夕景11_042

一時教室の生徒の間でもブームになった滑川河口の夕景です。年によって川の蛇行状態が違ってくるので、毎年、冬場の引き潮の日には確認にいく風景です。格好の位置にカップルのシルエット、背景には斜光と条件に恵まれました。欲をいえば川面が鏡面だったらもっと良かったのにと思いました。

14月と光明寺_2

今日の最後は坂ノ下からの満月。ちょうど光明寺の後ろから出てくれました。光明寺は大殿(本殿)の修理を始め、竣工までに11年かかるそうですから、しばらくこの景色は見られなくなってしまうのが残念です。
ご覧いただいていて気がついたかどうかわかりませんが、鎌倉の東側にある逗子をスタートして、少しずつ西に移動してきました。次回は稲村ヶ崎を舞台にお届けしようと思っています。















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haradahiroshi

Author:haradahiroshi
古都写真家・原田寛
鎌倉好き・和文化好きな方々と共に集うサークル「倶楽部 和」を主宰しています。

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